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概要

広報ながれやま

流 山 本 町正教川根 2 「一条の長街、ゆけどもゆけどもそのつくる(尽きる)処を知らず」とは、大町桂月が明治 年代の繁栄した流山の街並みを、その著書「関東の山水」(明治 年)の中の一節「小利根川の舟遊」で表現したものです。 流山村は江戸川に沿って細長く発展した集落です。近世初頭には成立し、農業とともに河岸としての性格も合わせもっていました。 河岸とは川の港のことです。江戸川の水運によってもたらされた物資の積み下ろしや、人が乗り降りする船着き場です。河岸の周辺には問屋や荷物を扱う商店、宿などが設けられます。 流山村は米・麦など、農業の生産力も高く、元禄期では鰭ケ崎村に次いで約500石の村高をもっていました。このように、流山村は河岸と農村という複合的な性格をもって発展した街ということができます。 また、水運を利用して原料が得やすく、商品を出荷しやすいという条件によって、醸造業も盛んでした。天晴みりんや万上みりんは江戸に運ばれ、三都で評判となります。 明治に入り、博物館と図書館が建っている加村の台地には、葛飾県・印旛県庁も置かれました。 現在、流山1?8丁目、加五・六丁目を流山本町と呼んでいます。 流山本町には、市指定有形文化財の蔵を備えたましや呉服店をはじめ、国登録有形文化財の呉服新川屋店舗、笹屋土蔵を活用した蔵のカフェ+ギャラリー灯環、寺田園旧店舗を利用した万華鏡ギャラリー 寺田園茶舗 見世蔵、和菓子の清水屋本店などがあり、往時の繁栄した街並みを感じとることができます。新選組が陣をしいた秋元家住宅土蔵も、昨年国登録有形文化財になりました。さらに、市指定有形文化財の赤城神社本殿、閻魔王坐像をまつる閻魔堂など、神社・寺院も数多く存在します。 こうした文化財は、地域の歴史を物語る証拠として、大切に保存するとともに、活用することも求められています。流山本町の通りでは、一つ一つデザインの異なる切り絵がはめ込まれた行灯が夜を彩ります。これからも伝統的な街並みで、ますますその魅力を発信して欲しいと思います。 あっぱれかしまんじょう4042とわまえん夕暮れ時に切り絵行灯がともる流山本町あんどんVol.121期日 時間 場所6月20日?9月12日?9時30分~11時30分①京和ガスおおたかの森 ショールーム (おおたかの森東1)②南流山センター5月23日?7月11日?9月19日? 夏休みの子どもの居場所づくりとして、保護者が日中不在となる小学1~4年生を対象に、学校施設の一部を開放し、学習や読書、音楽・科学・工作などの体験学習プログラムを行います。送迎が可能な方は、学区外でも利用できます。 参加児童と保護者を対象とした事前説明会を7月6日?に開催する予定です。?期間=7月22日~8月30日の平日9時~15時30分※8月13日~15日を除く■所小山小学校、おおたかの森小学校、南流山小学校■対開設期間の半数以上(13日以上)に参加できる小学1~4年生の児童※学区外の場合は要送迎■定各50人■費1日1,000円■持昼食、飲み物、上履き、着替え、筆記用具■申電子申請または所定の申込書(市ホームページからダウンロードも可)に必要事項を明記の上、6月14日(必着)までに?270-0176流山市加1-16-2文化会館へ郵送またはファクス■問文化会館?7158-3462  7158-3442図書館の子ども向けイベントFAX1014852市民活動公益事業便 り「シニア食堂/お一人さまシニアのためのいっしょに朝ごはん会」(NPO法人東葛地区婚活支援ネットワーク) 毎日の「朝ごはん」を楽しんでいますか。シニア食堂は、ひとり暮らしなどの理由で「もっと食事を楽しみたい」「誰かといっしょに食事をしたい」と考えているシニアの方が集まり、おいしい・簡単・栄養たっぷりの朝ごはんを作っていっしょに食べる場です。 食後は笑いヨガや交流会でリフレッシュしましょう。 今年度から南流山センターでも実施します。■対60歳以上の方(一人暮らしでない方も可) ■定各20人(先着順)■費各500円 ■持エプロン、手拭き、①はスリッパ■申開催日の1カ月前から電話■問まつざわ?080-6707-6868(14時~20時)①こどもアートワーク☆キラキラ紙ステンドグラスをつくろう 光にかざすととてもきれいな、紙でつくるステンドグラス風のかざりを作ります。■日5月26日?14時~16時 ■所おおたかの森センター■対4歳以上(就学前児は保護者同伴) ■定10人(先着順)■問おおたかの森こども図書館?7159-70411021207②子ども創作教室:木の工房ペットボトルでつくる ゆらゆら風鈴クラゲ 身近な素材でおもしろ涼しい、夏の風物詩である風鈴を作ります。■日6月15日?10時~11時30分 ■所東部公民館■対小学生※保護者同伴であれば3歳から可 ■定25人(先着順)■問木の図書館?7145-8000 【共通事項】■費300円 ■申5月12日10時から①おおたかの森こども図書館②木の図書館に電話または直接窓口へ1021017小学1~4年生対象夏休み子ども教室の参加児童を募集 「初めはただ草花が好きというだけで写真を撮っていましたが、野草の名前やエピソードを知るほど魅了され、撮影がいっそう楽しくなりました」と話すのは古室邦子さん。13年間にわたり流山市内で撮影した植物をまとめた「緑豊かな街 流山で見られる野草」を今年3月に出版、より多くの方々に身近な野草に興味を持ってほしいと、市内の公立小・中学校や各図書館にも寄贈した。 冊子には、古室さんが平成18年からの13年間に撮影した市内の野草418種を掲載。身近に見られるオオイヌノフグリから希少種のアマナまで、全てを古室さんが市内で撮影した。シンプルな解説とし、子どもからお年寄りまで見やすく分かりやすいものを目指した。 長野県飯山市に生まれ、就学前に市川市に転居した古室さんは、幼少期を緑豊かな自然の中で過ごした。北アルプスの山々と千曲川の流れが、今も心に残る風景だという。小さなころからの花好きが高じて、子育てが一段落した40代から生け花を15年間続けたほか、50代からはワイルドフラワーアートを主宰し、講師を20年間務めた。その間に、アート作品の撮影や、身近な草花を撮ることに興味を覚えるようになった。 流山市に転居して間もない平成18年、たまたま訪れた市民活動推進センターでアドバイスを受け「NPO野草フォトクラブなずな」を立ち上げた。野草好き・写真好きの仲間に恵まれ、散策や撮影会を楽しみながら、写真展の開催や福祉施設などへの作品展示を行ってきた。 平成29年、年齢的にフィールドワークが難しくなってきたこともあり、団体としての活動停止を決意。そこで、今までの活動を形に残したいとの思いで、3年間かけて今回の冊子をまとめあげた。「市内には1,000種類以上の野草が生育すると言われますが、私が写真に収められたのは418種。13年続けてきたことが何かの役に立てれば」と振り返る。 また、野草フォトクラブなずなの活動と並行して、平成23年に市の生物多様性モニタリング調査員に登録。現在でも植物調査リーダーとして、生物多様性の保全・回復の推進の一端を担う活動している。新しく調査員となったメンバーの指導にもあたり、「今、野草について知っていることを、次の世代の方々にしっかりバトンタッチしたい」と後進の育成にも熱心だ。 「流山は緑豊かなまち。足元に目を向けると、愛らしい草花がそこここにあります。冊子を手に、野草の魅力を感じていただければ」と古室さんは願っている。古室 邦子さん(三輪野山在住、72歳)13年間撮りためた野草を1冊に緑豊かなまちの魅力を伝えたい流山市内で撮影された418種の野草をまとめた1冊令和元年No.1533毎月1日・11日・21日発行掲載記事へのお問い合わせの際は、電話番号の押し間違えのないようにお願いします。古紙100%再生紙、植物油インキ使用 本紙掲載の募集記事などにかかる応募者の個人データについては、当該目的以外では使用しません。5 11