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概要

広報ながれやま

流山キッコーマン株式会社12 白みりんの伝統を引き継ぐ流山キッコーマン株式会社は、現在、20代から70代まで、約100人の社員で構成され、その約4割を流山市民が占めています。毎年、社員を市内の公立小学校へ派遣して食育授業「みりん塾」を開催したり、春には流山商工会議所主催「流山スプリングフェスタ」に出展したりするなど、市内での地域貢献活動も積極的に行っています。 江戸時代後期、現在の工場の場所には、堀切家のみりん蔵がありました。幕末から明治時代にかけて、堀切家の「万上」と、同じ流山本町にある秋元家の「天晴」の2つのみりん蔵は、品質面や生産技術面で互いに切磋琢磨し、発展を遂げました。やがて、これらのみりん蔵は近代的な大型の工場へと進化し、生産量をさらに拡大していきます。昭和初期には、「みりんは流山」として小学校の教科書に掲載されるほど、流山産品として全国的に定着するようになりました。現在は当社が市内唯一のみりん工場となりましたが、単独のみりん工場としては全国で最大の生産規模を誇っています。  みりん工場の発展は、容器の移り変わりに対応したものでもありました。江戸時代の木製の樽から、明治・大正時代には甕やガラスびんに替わり、その後、甕は缶に、ガラスびんは軽量で壊れにくいペットボトルへと、生活様式などの変化とともに容器もより便利なものへと進化しました。その間、工場では新しい容器を取り入れながら、時代に合った生産技術の改良に取り組みました。 みりんは、一般家庭向け以外にも、プロの料理人が使用する一升びんや、たれや佃煮などをつくる食品メーカー向けのタンクローリーなど、さまざまな形で出荷されています。毎日お使いいただくため、「いつもの味」が変わらないように、安定した品質が求められます。そのため、工場の全ての工程でつくり方を細かく定め、品質を厳しく管理しながら、価値あるみりんづくりに挑戦しています。 約200年前、醸造家・二代堀切紋次郎はみりん醸造の革新に挑戦し、「流山白みりん」を日本中に広めました。当社は、この挑戦する精神を受け継ぎながら、次なる2  年に向けて、皆さまの食生活がさらに豊かになるよう、みりん作りを続けてまいります。流山のみりん工場みりん「流山スプリングフェスタ」で行われた「みりん工場を歩こうツアー」まんじょうあっぱれつくだに最終回00かめVol.119  良質な音楽の鑑賞と充実した環境での演奏のための音響効果や楽屋・リハーサル室などを備えたスターツおおたかの森ホールが4月1日にオープンします。また、3月1日から施設利用の相談や申請などを受け付ける窓口業務を開始しています。詳細は、市ホームページをご覧になるか、お問い合わせください。■問スターツおおたかの森ホール?7186-7638(8時30分~19時※4月1日からは22時まで) 1019144 1986年にオペラ「メリー・ウィドウ」カミーユ役でデビューした錦織健さん。以後さまざまなオペラに出演し人々を魅了する錦織さんが贈る、力強くも甘い歌声は必聴です。オープニングコンサートを開催※公演によりチケット残りわずか4 錦織 健 テノールリサイタル6土54祝4 オープン!1月◆チケット購入方法がさらに充実 窓口販売のほか、さらにホームページや電話からの購入が可能になります。▽チケット代=5,000円(全席指定)※未就学児の入場はできません。【チケットの購入方法】①窓口:スターツおおたかの森ホール1階受付②ホームページ:スターツおおたかの森ホール(3月18日から)、カンフェティ(本日から)③電話:カンフェティ(  0120-240-540※平日10時~18時)パスカル・ドゥヴァイヨン&村田理夏子コンサートwith SFS合奏団世界的ピアニストによる圧巻のピアノデュオ チャイコフスキー国際コンクール第2位など名だたる経歴を連ね、世界各地で活躍するパスカル・ドゥヴァイヨンさんと、世界の殿堂ベルリンフィルハーモニーホールで25回にわたるピアノ協奏曲演奏歴をもつ村田理夏子さん夫妻。世界的ピアニストが2台のピアノを向かい合わせに奏でる音楽はピアノという楽器を超えた圧巻の世界です。 また、地域の垣根を越えて弦楽器に取り組む青少年たちが集う「SFS合奏団」とコラボレーションした曲目もお楽しみいただけます。■日3月22日?14時~17時、3月23日?10時~16時※受け付けは終了時間30分前までに1階受付へ ■申不要 「流山おおたかの森駅周辺はジョギングコー ◆スターツおおたかの森ホールの内覧会を開催スで、時折休憩させてもらっていたのがこのお寺です」と語るのは、仏像彫刻師の畠山誠之さん。つくばエクスプレスに程近い円東寺(市野谷)境内にそびえる、推定樹齢400年の大イチョウに十一面観音を彫り上げようと、地道な制作活動を続けている。 畠山さんは岩手県千厩町(現一関市)出身。高校を卒業後、地元で国家公務員となるが、書き物が好きだったことから、周囲から教員を勧められ、通信教育で教職課程を修めた。26歳で中学校の国語教師に採用されて以来、我孫子市や柏市に勤務、校長で定年を迎えた。 仏像彫刻との出会いは20代のころ。顧問をしていたサッカー部の合宿で宿泊した寺院で松久朋琳著「仏像彫刻のすすめ」を手にし、生徒が寝静まった夜に夢中で読んだ。40代、修学旅行の引率で訪れた奈良・中宮寺の国宝・半跏思惟像に魅せられ、本格的に彫刻を始めることを決意。毎日新聞社編「魅惑の仏像」(全28巻)で研究を重ね、教員生活の傍ら独学で創作に励んだ。定年後は、仏師に弟子入りし技術を磨いた。 制作に勤しんでいた平成23年3月11日、畠山さんは自宅工房で揺れに見舞われる。故郷へ向かったのは震災から約1カ月後。実家から車で1時間ほどの気仙沼市波路上地区を訪れ、変わり果てた海辺の光景に衝撃を受けた。「仏像を彫って供養したい」という強い思いが、新たな創作活動へと繋がっていった。 震災の翌年、1本の丸太から彫り出した「難除け十一面観音像」を気仙沼の地福寺に奉納したほか、流山市展でも等身大の「震災鎮魂瑠璃観音立像」で流山市議会議長賞を受賞した。 時を同じくして、ジョギングで立ち寄っていた円東寺のイチョウが区画整理で枝や根の一部を伐採されると知り、幹を生かして立木観音とすることを住職の増田俊康さんに提案。東京2020オリンピック競技大会までの完成を目指し、四方八方と天地を見守る十一面観音の制作に取り掛かった。風雨を防ぐため、お堂整備のクラウドファンディングも検討されているという。 平成28年には、東日本大震災を語り継ごうと創設された「旭いいおか文芸賞「海へ」」に応募した詩が入賞。旭市は津波で千葉県内最大の人的被害を受けたが、犠牲となった16人の鎮魂として「十六面観音」にも着手、震災10年の節目に届けたい考えだ。 「東北でも千葉でも、今までたくさんの方に支えられてきた。今度は私が仏像制作で恩返ししたい」と一彫りごとに祈りを込める。畠山 誠之さん(中野久木在住、75歳)鎮魂の祈り込め仏像彫刻に向き合う4メートルほどのイチョウに足場を組んで制作している立木観音せんまやはじかみはんかしゆいぞういそ平成31年No.1527毎月1日・11日・21日発行掲載記事へのお問い合わせの際は、電話番号の押し間違えのないようにお願いします。古紙70%再生紙、植物油インキ使用 本紙掲載の募集記事などにかかる応募者の個人データについては、当該目的以外では使用しません。3 11